適当小説 No.1
「お前は、だれだ...?」
ある日目覚めた俺の目の前に困った顔をした一人の少女がいた。
「覚えてないの?」
その言葉を聞いても何も思い出せないままの俺だったが、目覚まし時計が俺の思考を遮る。
「まずい、また遅刻だ」
ベッドから飛び起き、服を着替え、出発の準備を整える。その様子をじっと見つめる少女。
「ほんとうに覚えてないの?」
再度聞かれたが、時間がないことを確認すると俺は質問に答えずに飛び出すように家を出た。
(誰だ?あの少女は)
(帰ってからまた話を聞くか)
そんなことを思いながら学校への一本道を走っていく。
「どこいくの?」
「うわっ!!」
家にいたはずの少女が上?空?から降りて来た。
「私も連れて行ってよ」
(どういう状況なんだこれ?)
俺の思考力はパンク寸前だった。
どうなる?俺?